医療従事者が感じるやりがいとは

医療従事者の仕事内容は、特殊であるといっても過言ではありません。いわゆる技術職であり、最大の接客業でもあります。しかし、訪れるのは客ではなく患者であり、病気を抱えていたり、元気がなかったりと、何かしらの問題を抱えているのが基本的です。優しい言葉をかけて癒し、完治や寛解へと近付けることは単純なように見えて、多くの知識や経験を必要とします。人間だけでなく、病気や怪我も相手となるので、教科書通りに進められることはありません。何かに傷付いて健康ではない患者へは、フィジカルの部分での処置はもちろん大切ではありますが、メンタルケアも欠かせない部分といえます。

病気は治らないのではないかと不安に思う患者への、心のケアも大切です。実際に難病や障がいを抱えた患者は、現状維持や寛解を目指します。精神科や小児科などでは些細なことで症状が大きく変わるので、心遣いが難しいことが実情です。ただ、その分さまざまなハードルを乗り越えて、完治や寛解、緩和へと繋がったとき、大きな達成感を得ることができるでしょう。これが、医療関係で働くことでのやりがいだといえます。とてもつらい状況を乗り越えるという点では、医療従事者と患者は二人三脚です。それぞれの人間性や症状にあった判断は、経験がものをいいます。医療従事者は常にスキルを積み重ねることが大切で、最善な医療処置ができるよう、そして患者の笑顔へと近付けるように日々精進が欠かせません。